同意書:経膣分娩を方針とした場合のメリットとデメリット(危険性)
【メリット】
成功すれば、帝王切開手術に伴う危険性を回避できる。また、入院期間も帝王切開の場合より短くなる。
【デメリット】
1.子宮破裂の発生率が高い。約0.4〜0.5%で、帝王切開を予定した場合の約2〜3倍
2.破裂部位の修復術や子宮摘出術などの手術が増加
3.母体の感染や輸血が増加
※母体死亡にまで至ることはまれ(0〜0.01%)
4.児の死亡が増加。約0.5~0.6%(予定帝王切開の1.7倍)
5.出生児の状態不良(新生児仮死)が増加。約2.2%(予定帝王切開の2.2倍)
●子宮破裂が起これば、児の状態が急激に悪化し、母体は出血によるショックに陥ることがある。
●経膣分娩進行中には、子宮破裂以外にもさまざまな医学的理由から緊急帝王切開術に変更する場合があります。
●経膣分娩終了後に、子宮破裂によるショックや出血の症状が現れて、緊急手術をする事態もありえます。